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ローリング・ストーン誌が選ぶ史上最も偉大なアルバム500

アメリカの音楽雑誌「ローリングストーン誌」(RS誌)が選ぶグレイテスト・アルバム500です。史上最も偉大なアルバム(オールタイムベスト)のランキングになります。上位の作品名とアーティスト名を1位から一覧にしました。原題は「500 Greatest Albums of All Time」。2012年5月に発表されました。洋楽のロックやソウルなどの名盤がそろっています。Youtubeの動画再生リスト付きです。~MOVE

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(※ローリングストーン誌が選ぶ「史上最高(グレイテスト)」シリーズ: | アルバム↓ | アーティスト→曲→ギタリスト→過小評価ギタリスト→シンガー(歌手)→

1位~10位

順位 題名、アーティスト 解説
「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」
(Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band)

ビートルズ

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド
【動画】


【配信】
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1967年発売。世の中の「アルバム」という概念そのものを変えた一枚。 コンサート活動から撤退したビートルズのメンバー4人が、スタジオにこもり、 アイデアを寄せ集めながら独創性をフルに発揮して取り組んだ。 ビートルズ中期の金字塔。 自分たちを「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」という架空のバンドに見立て、 アルバムをそのバンドのコンサートのような構成にした。 「コンセプト・アルバム」の先駆けであり、統一感を持った芸術作品となっている。 前作「リボルバー」以上に、 音作りや録音などの面で革新的・実験的なサウンドが詰め込まれている。 この作品以降、米英などの音楽業界ではシングルよりもアルバムを重視する傾向が顕著になった。
「ペット・サウンズ」
(Pet Sounds)

ビーチ・ボーイズ

ペット・サウンズ

動画→

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1966年。ビーチ・ボーイズの11枚目のアルバム。 バンドの実質的なリーダーだったブライアン・ウィルソンが、 自らプロデュースを手掛け、ほぼ全曲を作詞・作曲した。 それまでのサーフィンサウンドと明確に一線を画し、 アート性の高い作品となっており、 コンセプトアルバムの走りとも言われている。 発売当初はアメリカではあまり売れなかったが、 プロのアーティストには強烈インパクトを与えた。 年月の経過とともに一般的にも高く評価されるようになった。 ビートルズはこのアルバムに触発され、「サージェント・ペパーズ」を創作するに至ったとも言われている。
「リボルバー」
(Revolver)

ビートルズ

リボルバー

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1966年。 「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」の一つ前の作品。 スタジオにおける音作りの新しい手法が多く取り入れられ、 技術的な面で音楽史の発展に大きな貢献をした作品として評価されている。 LSDなど薬物の使用の影響が見られるサイケデリックな作風。 歌詞は、恋愛が主なテーマだった前作までと一線を画し、 哲学や人生を題材にした内向的な内容となっている。 当時、勃興しつつあったカウンターカルチャーの流れとも呼応し、 時代性を反映した名作となった。
「追憶のハイウェイ 61」
(Highway 61 Revisited)

ボブ・ディラン

追憶のハイウェイ 61

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1965年。 ディランの6作目のアルバム。 ロックと言葉(詞)の力が結合した傑作とされる。 ディランの作品は前作まではほぼ全曲がアコースティックだったが、 本作はロックミュージシャンをバックに起用し、電気音(エレキサウンド)を採用。 フォークからロックへの転換点となった。 メッセージや物語をしびれるようなサウンドで表現する自身のスタイルを確立させた。 日本の音楽雑誌クロスビートが2012年に発刊した著書「ロックの50年、究極の500枚」では、 「(ロックは)それまでは他愛もない恋愛や青春を歌うものと思われていたが、豊かなイメージが飛び交い、想像力を刺激するディランの歌詞によって、 ロックは鑑賞に値する文学となった」(山本氏)と評された。 代表曲の「ライク・ア・ローリング・ストーン」が収録されている。
「ラバー・ソウル」
(Rubber Soul)

ビートルズ

ラバー・ソウル

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1965年発売。 ビートルズの6作目のアルバム。 ビートルズがアルバムの一貫性やテーマ性を重視するようになった最初の作品と言われる。 また、作詞の面での進化も評価されている。 フォーク的な色彩が濃い。 ロックミュージシャンとしては珍しくシタールやハーモニウムなどの楽器を使い、表現の幅を広げた。 プログレッシブ・ロックやサイケデリック音楽の起点の一つにもなったとされる。
「ホワッツ・ゴーイン・オン」
(What's Going On)

マーヴィン・ゲイ

ホワッツ・ゴーイン・オン

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1971年発売。 英ガーディアン紙が1997年に選んだ「20世紀最も偉大なアルバム」で1位に輝いた。 音楽評論家ピーター・バラカン氏は著書『魂(ソウル)のゆくえ』の中で、「全体が一つの組曲のように構成されている。マーヴィンの歌と、自由に演奏する機会を与えられたミュージシャンたちの演奏が、 それまでのソウル・ミュージックの枠を超えた新しいビジョンを実現した。時代にまったく束縛されない傑作」と絶賛している。 タイトル曲の「ホワッツ・ゴーイン・オン」を含め、 全体的にベトナム戦争や差別、貧困などの社会問題をテーマにしている。 このため、モータウンのベリー・ゴーディ社長が当初リリースに難色を示した。
「メイン・ストリートのならず者」
(Exile on Main St.)

ローリング・ストーンズ

メイン・ストリートのならず者

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1972年発売。 ストーンズの10枚目のスタジオアルバム。 ロックの究極の名盤の一つとされる。 発売当初は評論家からの評価があまり高くなかったが、 数年たってから段々と「偉大なアルバム」と称賛されるようになった。 シングルカットされてヒットしたのは、「ダイスをころがせ」くらいで、 一般的に有名な曲は少ない。
ストーンズのメンバーが税金の負担から逃れるためフランスに移住し、フランスで制作した一作目。 ギタリストのキース・リチャーズによれば、他人の意見や商業的な成功をあまり意識せずに、わりと自由に作れた作品だという。 同時に、メンバーによる薬物使用も悪化し、制作期間が長期化した。 初の2枚組であり、多面性のある作風になっている。 ブルースやスウィング、カントリー、ゴスペルの影響も感じさせる。
「ロンドン・コーリング」
(London Calling)

ザ・クラッシュ

ロンドン・コーリング

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1979発売。パンク・ロック界を代表する英国バンド、クラッシュの3枚目のアルバム。 ロック史上に残る名盤と評価されている。 とりわけ1980年代においては、この作品を上回るロックアルバムは出てこなかったと指摘する評論家も多い。 また、1970年代半ばに生まれたパンクが到達した「最高峰」として位置づけられている。
2枚組として発売された。 パンクの枠を越え、 レゲエ、ロカビリー、ハードロック、ラウンジ・ミュージックなどの幅広いジャンルを取り入れた。 メンバーの創造性が全開となり、革新的で、かつより幅広いリスナーに響く作品となった。 クラッシュらしい政治的なテーマの曲が多く、失業や人種対立、薬物などが題材になっている。

1979年当時、イギリスの失業率は10%前後。ロックを好む労働者階級の生活は追いつめられていた。 このアルバムは、若者たちの窮状と不満を歌で告発。「われわれの気持ちを代弁してくれた」と喝さいを浴びた。

1979年に発売されたにもかかわらず、その後の影響力から米ローリングストーン誌に「1980年代のベストアルバム」と評された。 当時クラッシュは自分たちが手にするはずの印税を差し引くことで、2枚組のアルバムを1枚分の値段に下げて売り出した。 アルバム発売25周年の2004年を迎え、特別仕様の豪華記念盤でリニューアル発売された。 オリジナル盤の19曲に加え、計21曲に上る未発表テークも収録。 当時のレコーディング風景などを集めたお宝映像まで付いた。CD2枚とDVDからなる3枚組。名盤が生まれる過程が分かる上、タイムスリップした気にもなる。
「ブロンド・オン・ブロンド」
(Blonde on Blonde)

ボブ・ディラン

ブロンド・オン・ブロンド

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1966年発売。ディラン7枚目のアルバム。本ランキングで4位の「追憶のハイウェイ 61」は前年に発売されており、その次作にあたる。 アコースティックからエレキ音楽へと移行したこの頃のディランの集大成であり、「フォーク・ロックというジャンルを完成させた傑作」と評される。 アナログ盤は2枚組として発売された。
10 「ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)」
(The Beatles(The White Album))

ビートルズ

ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)

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1968年発売。 本ランキングにおいてビートルズとして上位から4作目となる。
ビートルズのアルバムの中で最も多彩なジャンルの曲が混ざった作品とされる。 ロック、ブルース、フォーク、カントリー、レゲエなど多岐にわっている。 それぞれの曲の中で複数のジャンルの要素が組み合わさっているのでなく、「ロックはロック」「フォークはフォーク」といったように曲ごとに明確なジャンル分けがなされている。 録音やサウンドづくりの革新性が薄れ、 より「ピュアな音楽」が追求された一枚とも言われている。 有名な曲は「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」「バック・イン・ザ U.S.S.R.」「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」など。
収録曲の大半は、ビートルズのメンバー4人がインドにヨガの瞑想旅行に行っている間に書かれたという。 前々作の傑作アルバム「サージェント・ペパーズ」の曲は効き目が強力なドラッグ(LSD)の影響下で書かれたが、 インド瞑想旅行の間、メンバーは弱めのドラッグとされるマリファナ以外は手を出さなかったという。 こうした背景もあり、本作はサイケデリックな色彩の薄い作品となった。
インドから英国に戻ってレコーディングに入ると、制作について4人の間で言い争いが絶えなくなった。 ジョン・レノンの恋人になったオノ・ヨーコがスタジオ現場に入ってくるようになり、 これもメンバーの関係悪化の原因になったとされる。 バンドとしての連帯感が薄れたこともあって、統一感に欠ける一方で、 「多種多様の光彩を放つ、宝石箱のようなアルバム」(里中哲彦、遠山修司著「ビートルズを聴こう」)になった。 ビートルズのオリジナル・アルバムの中で唯一、2枚組として発売された。

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11位~20位

順位 題名、アーティスト 解説
11 「ザ・サン・セッションズ」
(The Sun Sessions)

エルヴィス・プレスリー

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1976年発売。プレスリーがメジャーデューする前の曲の作品集。 いずれの曲も、1954年から1955年にかけて、米南部メンフィスの独立系レコード会社「サン・レコード」に所属していたときに録音された。 若きエルビスのエネルギッシュな歌いっぷりが、聞く側を圧倒する。 ブルース、カントリー、ゴスペルといったルーツをふまえ、ロックという新しい形が作られていくのが感じられる一枚。 ロカビリーの原型ともいえる。
12 「カインド・オブ・ブルー」
(Kind of Blue)

マイルス・デイヴィス

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1959年発売。 トランぺッター、マイルス・デイヴィスの最高傑作。 ジャズの歴史の中で最も偉大なレコードとして評価する声が多い。 セールス面でもジャズ史上最高の販売枚数と推計されている。 本ランキングでは、1950年代の作品の中で最高位になっている。
13 「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ」
(Velvet Underground and Nico)

ヴェルヴェット・アンダーグラウンド

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1967年発売。ルー・リード率いるロックバンド「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」のデビューアルバム。 デビュー前のライブを見て惚れ込んだ画家のアンディ・ウォーホルがプロデュースした。
音楽ジャンルとしては「アートロック」や、パンクの前進である「プロトパンク」と位置づけられている。 発売当初は全くヒットせず、評論家からも無視された。 しかし、発売から10年以上だってから、 その前衛性が再評価されるようになり、 歴史に残る名盤と考えられられるようになった。 後の「オルタナティブ」の先駆けでもある。
日本の洋楽専門誌「ロッキング・オン」が2008年に発刊した名盤ガイド「名盤500枚 1963-2007」では、 「(ロック自体を)ポップ・アートとして提示した非常にラディカルな作品」であり、 「まったく躍動感や熱が無いにもかかわらず、ロックの無法なワイルドネスを永遠に閉じ込めている」(山崎洋一郎氏)と評されている。 SMや同性愛など、当時は歌詞として取り上げらることが少なかったテーマを扱っている。
14 「アビイ・ロード」
(Abbey Road)

ビートルズ

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1969年発売。 1970年に解散するビートルズが、最後に録音したアルバム。(発売時期では「レット・イット・ビー」が最後)。
当時、4人のメンバー間の溝が深くなり、 それぞれがソロ活動に力を入れるようになっていた。 とりわけ、この前に制作した「レット・イット・ビー」でムードが険悪な状態になった。 こうしたなか「最後の一枚を」という意識のもとで作られたという。 ポール・マッカートニーの呼びかけにより、「レット・イット・ビー」でプロデューサーを外れたジョージ・マーティンも復帰。 マーティンの指揮のもと、4人の叡智をかき集めて制作された。
本ランキングでビートルズとして5作目のランクイン。 発売当初の音楽評論家の評価は分かれたが、 後に極めて高く評価されるようになり、 今ではビートルズの最高傑作とする評論家もいる。 とりわけ「時代を越えた普遍性」「時代を先取りした先進性」「一枚に凝縮された音楽の密度の高さと、構成力」といった点が高く評価されている。 日本の音楽評論家、渋谷陽一はアルバムレビュー集「ロック ベスト・アルバム・セレクション」の中で「一枚のアルバムに込められたアイディアの豊富さと、一曲一曲の美しさは(ビートルズの中で)このアルバム以上のものはない」としている。 曲別では、アルバム後半のメドレーが好評のほか、ジョージ・ハリスンが作詞作曲した「ヒア・カムズ・ザ・サン」「サムシング」が厚い支持を得ている。
15 「アー・ユー・エクスペリエンスト?」
(Are You Experienced)

ジミ・ヘンドリックス

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1967年発売。史上最高のギタリストと評されるジミヘンのデビュー作。 「革命児」としての才能がいかんなく発揮された一枚と言われる。 とりわけ、常軌を逸したようなギター演奏で、エレキギターの持つ限りない可能性を示した。 2003年、英音楽雑誌「モジョ」から「史上最高のギターアルバム」に選ばれた。 「パープル・ヘイズ(紫のけむり)」などの代表曲も入っている。 デビュー作ながら英国ですぐに大ヒットした。ロック史上、最高のデビューアルバムとも評されている。
16 「血の轍(わだち)」
(Blood on the Tracks)

ボブ・ディラン

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1975年発売。15枚目のアルバム。ディランの1970年代の最高傑作と評価されている。 フォークの音をバックに、様々な人間関係や物語を語っている。 ディランの結婚生活の破たんを元にした歌が多く、当時のディランの私生活や心情が赤裸々に表現されている。 一級の詩人でもあり、「言葉の神様」と呼ばれるディランの真骨頂が見られる。
17 「ネヴァーマインド」
(Nevermind)

ニルヴァーナ

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1991年発売。本ランキングにおいて、 1990年代以降に発売されたアルバムの中で最高位となっている。 今日において「90年代の最高傑作」という評価がほぼ定着している。 最初のシングル「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」が大ヒットしたこともあり、 全米で1位に輝き、商業的にも大成功した。 米シアトル発のグランジを世界に知らしめるとともに、 オルタナティブ・ロックを音楽界の主流に押し上げる役割を果たした。 メジャーとインディー文化の垣根を取っ払い、ロックの歴史を書き換えたとも言われる。 一方、本作をノミネートしなかったグラミー賞は、賞としての保守性と価値の低さを裏付ける形となった。
18 「明日なき暴走」
(Born to Run)

ブルース・スプリングスティーン

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1975年発売。 アメリカの国民的ロックンローラー、ブルース・スプリングスティーンの3枚目のアルバム。 初めて商業的にも大成功した。
スプリングスティーンが売れる前に「ロックンロールの未来を見た」と絶賛した音楽評論家ジョン・ランドーを共同プロデューサーに迎え、 幅広い層の心をつかんだ。初期のライブ活動によって既に伝説となっていたパワフルな躍動感や疾走感が、 完璧なバンド演奏と分厚い音、綿密なスタジオ作業で表現された。 「永遠のロック賛歌となった表題曲(明日なき暴走)をはじめ、激しくもロマンティックでもある作品が並ぶ古典的傑作」(「最強版 ロックの50年、究極の500枚」)として輝いている。
アメリカのストリートのドラマや情景が凝縮された一枚。 収録曲には 「明日なき暴走」以外に「涙のサンダー・ロード」「ジャングルランド」といった代表作が並ぶ。
19 「アストラル・ウィークス」
(Astral Weeks)

ヴァン・モリソン

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1968年発売。 アイルランドの至宝と呼ばれるロック歌手、ヴァン・モリソンの2枚目のアルバムであり、代表作。 情感を呼び覚ます誌的で美しい曲で構成される。 少年から大人への成長過程をテーマにしている。
ロック的なアプローチをあえて避け、 ジャズやトラッド的な音楽性を取り入れた。 米ロック界の大物ジャズ演奏家を起用。 ロックからジャズへのアプローチの極めて秀逸な成功例とされる。
発売直後は評論家の受けは良くなかったが、 やがて大絶賛を浴びるようになる。 ブルース・スプリングスティーンやU2のボーノらに大きな影響を与えた名盤。
20 「スリラー」
(Thriller)

マイケル・ジャクソン

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1982年発売。 世界史上、一番売れたアルバム。 本ランキングにおいて、1980年代の作品の中でも最上位になっている。
ロック、ソウル、ファンク、ディスコといった20世紀の音楽文化を総動員させた究極のポピュラー・ミュージックの名盤。 マイケルの超人的な才能と音楽への執着心が見事に結実した。 「ビリー・ジーン」「ビート・イット」「スリラー」などが大ヒット。 全9曲のうち7曲が全米トップ10に入った。 傑作ミュージック・ビデオを生み出し、MTV文化を普及させた点でも高く評価されている。

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21位~30位

順位 題名、アーティスト 解説
21 「グレート28」
(The Great Twenty-Eight)

チャック・ベリー

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1982年発売。世界中が影響を受けたロック創始者の一人、チャック・ベリーのヒット曲集。 数ある名作の中から28曲が厳選された。 最もベーシックなベスト盤となっている。 録音順に並べられており、ロック創世記の「序章」を時系列で感じることができる。

カントリーを下敷きにした軽快なデビュー曲「メイベリーン」。 ロックの代名詞のような「ジョニーBグッド」。 ビートルズがカバーして世界を熱狂させた「ロール・オーバー・ベートーベン」「ロックンロール・ミュージック」。 ロック史の土台となった名曲がずらりと並ぶ。 ロックの歴史を語るうえで最も基本となる一枚。
22 「ジョンの魂」br>(John Lennon/Plastic Ono Band)

ジョン・レノン

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1970年発売。 ビートルズが解散した後に、ジョン・レノンが発表した最初のアルバム。 自分の心情を赤裸々に吐露した個人的な歌で構成されている。 メロディは美しいものの、簡素かつ重ためなサウンドになっている。 ビートルズ時代の作品と明確なすみわけがなされており、改めてレノンの非凡さを印象付けた。

このアルバムの制作前、レノンは米国の心理学者アーサー・ヤノフ博士のセラピーを受けた。 その結果、本アルバムでは、幼少期の心の傷に向き合い、外に向かって表現することになった。 1曲目の「マザー(母)」では、「母さん行かないで。父さん戻ってきて」と訴える。 「ゴッド(神)」では、キリストや仏陀を否定し、プレスリーもディランも、さらにはビートルズも信じないと語る。 個人的な歌詞が多いが、自己満足には終わらなず、聴き手をうならせる。 「労働階級の英雄(Working Class Hero)」も有名。

シンプルな音作りが、心の叫びをさらに際立たせている。 ビートルズのドラマー、リンゴ・スターが参加した。
23 「インナーヴィジョンズ」
(Innervisions)

スティーヴィー・ワンダー
1973年発売。 黒人の音楽とされたソウル・ミュージックを人種を超えて親しまれる音楽へと発展させた作品の一つとされる。 グラミー賞では、最優秀アルバム賞など5部門を受賞した。

12歳でデビューした天才少年・スティービー・ワンダー。 その彼が20代前半に制作した傑作である。 このアルバムにより、 ソウル音楽だけでなく、 誰もが認める「天才」となった。

スティービーが、歌と大半の楽器を担当する従来のスタイルが踏襲された。 曲によっては、スタジオ・ミュージシャンも参加している。 曲調が多彩であるが、統一感のある作品に仕上がっている。 ロック色の強い「ハイアー・グラウンド」など3曲が全米でヒットシングルとなった。

アルバムの題名「Innervisions」は、スティービーによる造語である。 「内なる視覚」という意味を持つ。
24 「ライヴ・アット・ジ・アポロ」
(Live at the Apollo)

ジェームス・ブラウン
1963年発売。
25 「噂」
(Rumours)

フリートウッド・マック
1977年発売。
26 「ヨシュア・トゥリー」
(The Joshua Tree)

U2
1987年発売。
27 「デルタ・ブルースの王様」
(King of the Delta Blues Singers)

ロバート・ジョンソン
1961年発売。
28 「フーズ・ネクスト」
(Who's Next)

ザ・フー
1971年発売。
29 「レッド・ツェッペリン I」
(Led Zeppelin)

レッド・ツェッペリン
1969年発売。
30 「ブルー」
(Blue)

ジョニ・ミッチェル
1971年発売。

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31位~40位

順位 アルバム名 アーティスト名 発売年など
31 「ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム」
(Bringing It All Back Home)
ボブ・ディラン 1965
32 「レット・イット・ブリード」
(Let It Bleed)
ローリング・ストーンズ 1969
33 「ラモーンズの激情」
(Ramones)
ラモーンズ 1976
34 「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク」
(Music From Big Pink )
ザ・バンド 1968
35 「ジギー・スターダスト」
(The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders From Mars)
デヴィッド・ボウイ 1972年発売。
36 「つづれおり」
(Tapestry)
キャロル・キング 1971
37 「ホテル・カリフォルニア」
(Hotel California)
イーグルス 1976
38 「アンソロジー」
(The Anthology(1947-1972))
マディ・ウォーターズ 2001
39 「プリーズ・プリーズ・ミー」
(Please Please Me)
ビートルズ 1963
40 「フォーエヴァー・チェンジズ」
(Forever Changes)
ラヴ 1967

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41位~50位

順位 アルバム名 アーティスト名 発売年など
41 「勝手にしやがれ!!」
(Never Mind the Bollocks, Here’s the Pistols)
ピストルズ 1977
42 「ザ・ドアーズ」
(The Doors)
ドアーズ 1967
43 「狂気」
(The Dark Side of the Moon)
ピンク・フロイド 1973
44 「ホーセス」
(Horses)
パティ・スミス 1975
45 「ザ・バンド」
(The Band)
ザ・バンド 1969
46 「レジェンド」
(Legend)
ボブ・マーレィ 1984
47 「至上の愛」
(A Love Supreme)
ジョン・コルトレーン 1965
48 「パブリック・エナミー・II」
(It Takes a Nation of Millions to Hold Us Back)
パブリック・エナミー 1988
49 「フィルモア・イースト・ライヴ」
(At Fillmore East)
オールマン・ブラザーズ・バンド 1971
50 「ヒアズ・リトル・リチャード」
(Here’s Little Richard)
リトル・リチャード 1957

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51位~60位

順位 アルバム名 アーティスト名 発売年など
51 「明日に架ける橋」
(Bridge Over Troubled Water)
サイモン&ガーファンクル 1970
52 「アル・グリーン-グレイテスト・ヒッツ」
(Greatest Hits)
アル・グリーン 1975
53 「バース・オブ・ソウル」
(The Birth of Soul: The Complete Atlantic Rhythm and Blues Recordings)
レイ・チャールズ 1991
54 「エレクトリック・レディランド」
(Electric Ladyland)
ジミ・ヘンドリックス 1968
55 「エルヴィス・プレスリー登場!」
(Elvis Presley)
エルヴィス・プレスリー 1956
56 「キー・オブ・ライフ」
(Songs in the Key of Life)
スティーヴィー・ワンダー 1976
57 「ベガーズ・バンケット」
(Beggars Banquet)
ローリング・ストーンズ 1968
58 「トラウト・マスク・レプリカ」
(Trout Mask Replica)
キャプテン・ビーフハート 1969
59 「ミート・ザ・ビートルズ」
(Meet The Beatles)
ビートルズ 1964
60 「グレイテスト・ヒッツ」
(Greatest Hits)
スライ&ザ・ファミリー・ストーン 1970

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61位~70位

順位 アルバム名 アーティスト名 発売年など
61 「アペタイト・フォー・ディストラクション」
(Appetite for Destruction)
ガンズ・アンド・ローゼズ 1987年発売。

月刊レコード・コレクターズ2021年9月号」の特集『80年代ハード&ヘヴィ・アルバム・ランキング100』において、本作は1位に選ばれた。ロックバンド「トリプルファイアー」のギター奏者、鳥居真道氏は同誌で、次のように評した。 「アレンジも隅々まで行き届いており、ヴェテランさながらの手練手管を発揮している。だからこそ長年の風雪に耐えられたのだろう。」
62 「アクトン・ベイビー」
(Achtung Baby)
U2 1991
63 「スティッキー・フィンガーズ」
(Sticky Fingers)
ローリング・ストーンズ 1971
64 「バック・トゥ・モノ」
(Phil Spector, Back to Mono (1958窶骭€1969))
フィル・スペクター 1991
65 「ムーンダンス」
(Moondance)
ヴァン・モリソン 1970
66 「レッド・ツェッペリン IV」
(Led Zeppelin IV)
レッド・ツェッペリン 1971
67 「ストレンジャー」
(The Stranger)
ビリー・ジョエル 1977
68 「オフ・ザ・ウォール」
(Off the Wall)
マイケル・ジャクソン 1979
69 「スーパーフライ」
(Superfly)
カーティス・メイフィールド 1972
70 「フィジカル・グラフィティ」
(Physical Graffiti)
レッド・ツェッペリン 1975

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71位~80位

順位 アルバム名 アーティスト名 発売年など
71 「アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ」
(After the Gold Rush)
ニール・ヤング 1970
72 「パープル・レイン」
(Purple Rain)
プリンス 1984
73 「バック・イン・ブラック」
(Back in Black)
AC/DC 1980
74 「オーティス・ブルー」
(Otis Blue)
オーティス・レディング 1965
75 「レッド・ツェッペリン II」
(Led Zeppelin II)
レッド・ツェッペリン 1969
76 「イマジン」
(Imagine)
ジョン・レノン 1971
77 「白い暴動」
(Crash)
ザ・クラッシュ 1977
78 「ハーヴェスト」
(Harvest)
ニール・ヤング 1972
79 「スター・タイム/ジェームス・ブラウン・ボックス」
(Star Time)
ジェームス・ブラウン 1991
80 「オデッセイ&オラクル」
(Odessey and Oracle)
ゾンビーズ 1968

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81位~90位

順位 アルバム名 アーティスト名 発売年など
81 「グレイスランド」
(Graceland)
ポール・サイモン 1986
82 「アクシス:ボールド・アズ・ラヴ」
(Axis: Bold as Love)
ジミ・ヘンドリックス 1967
83 「貴方だけを愛して」
(I Never Loved a Man the Way I Love You)
アレサ・フランクリン 1967
84 「レディ・ソウル」
(Lady Soul)
アレサ・フランクリン 1968
85 「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」
(Born in the U.S.A.)
ブルース・スプリングスティーン 1984
86 「レット・イット・ビー」
(Let It Be)
ビートルズ 1970
87 「ザ・ウォール」
(The Wall)
ピンク・フロイド 1979
88 「アット・フォーサム・プリズン」
(At Folsom Prison)
ジョニー・キャッシュ 1968
89 「ダスティ・イン・メンフィス」
(Dusty in Memphis)
ダスティ・スプリングフィールド 1969
90 「トーキング・ブック」
(Talking Book)
スティーヴィー・ワンダー 1972

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91位~100位

順位 アルバム名 アーティスト名 発売年など
91 「黄昏のレンガ路」
(Goodbye Yellow Brick Road)
エルトン・ジョン 1973
92 「ゴールデン・グレイツ20」
(20 Golden Greats)
バディ・ホリー 1978
93 「サイン・オブ・ザ・タイムズ」
(Sign ‘o’ the Times)
プリンス 1987
94 「ビッチェズ・ブリュー」
(Bitches Brew)
マイルス・デイヴィス 1970
95 「グリーン・リバー」
(Green River)
クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル 1969
96 「トミー」
(Tommy)
ザ・フー 1969
97 「フリーホイーリン・ボブ・ディラン」
(The Freewheelin’ Bob Dylan)
ボブ・ディラン 1963
98 「ディス・イヤーズ・モデル」
(This Year’s Model)
エルヴィス・コステロ 1978
99 「暴動」
(There’s a Riot Goin’On)
スライ&ザ・ファミリー・ストーン 1971
100 「ウィ・スモール・アワーズ」
(In the Wee Small Hours)
フランク・シナトラ 1955

出典:
http://www.rollingstone.com/music/lists/500-greatest-albums-of-all-time-20120531